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Vol.55暇と毒

Vol.55暇と毒 お買い物してね。

2017.06.27

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
夏バテしてないかしら? 
僕は土日もなく働いていて、たまのお休みをいただくと、爪とか髪とか、ほころびを繕うためのエステだのクリニックだの、メンテに労力を注いでおります……。
そのせいか、ナゾの疲れに襲われることが多くて、お仕事ランチのあとにどっと戦意喪失しちゃうの。
昭和の時代の携帯電話のバッテリーみたいな。
「はやっ! もう電池ないの?」という状態ですね(苦笑)。
コレを老化と世間では言うのかしら……。
 
こないだもお仕事で、東京ディズニーランドに行ったんです。
僕が子供の頃にできた夢の国。
若かりし頃のエネルギーを思い出していざ取材に挑んだんだけど……足が棒よ!!! 
敷地内を動き回るだけで大変。
というか、身体が気持ちについていかないんだよね。
 
でも、身体は疲れているかもしれないけど、心の若さというか、精神的な潤いはあるつもりよ! 
だって、欲しいモノとかあるし、お買い物大好きだし、いろいろなことにサプライズするし。
最近も、久々に心から「欲しい!」というものを見つけたの。え? 何かって? 
それは、ティファニーのネックレス! 
普通に貯金して買いたいと思ってますー。
 
逆に、欲しいモノがない、お買い物しないという人の気持ちがわからない! 
最近の若い人々は貯金が好きで、お買い物には興味がないと聞きますけど、社会人としてそれはどうなんだろう?と思っちゃう。
だって、お買い物しない人にはサービス精神は身につかないんだから。
 
お買い物に行って、店員の方にたまに横柄な態度を取られることもあります。
そんな時は、イラっともするけど(苦笑)、人のフリ見てわがフリ直せじゃないけど、自分はそうしないように気をつけようと思うじゃない? 
 
例えば、区役所で住民票を取りに行くとするでしょ。あそこは国のための機関だからかもしれないけど、サービス精神ってあまりないよね。
担当した人にもよるけど、サービスする心づもりがない。
ま、それはそれでお役所だから仕方ないけど、やっぱりそういうのを見ていると、自分がイヤな気持ちにならないためにも、他人にはどう接したらいいかと考えるよね。
 
それは、言うなればコース料理で、高級食材はひとつも使っていないけど、一皿も口に合わないものがなかったという感じに似てるかしら。
逆に高級食材を使っていても「え?」と思う料理が一皿でもあったら台無し。
どんなに素敵な空間や商品であっても、接する人のサービス精神で覆されちゃう。
 
お気に入りのショップでもホテルでもレストランでもいいけど、サービスされる心地よさ、一流のおもてなしをされたら、それを自分の財産にできるはず。
というか、身につくはず。
そして、労働スキルもアップするはずなの!
 
お買い物しない、貯金しかしないという究極のケチ子さんは、そんなサービスを受けていないから、どう接していいかもわからない。
無駄遣いしない、という姿勢も立派かもしれないけど、その習慣が人格になると思うんです。
人とのコミュニケーションにおいてゆとりがないとか、お役所ばりの対応になるとか、ね。
 
あなたが就いているのが国の機関のお仕事じゃないなら、そのほかのお仕事はすべてサービス業じゃございんせん? 
そこに「おもてなし」の心がなかったらどうする? 
奇しくも2020年は「おもてなし」で誘致した東京オリンピックよ。
お客さんに喜んでもらう、いやなコトをしない、言わないというのは社会の基本的なルールでしょ。
お買い物に興味ない方々は、天国には通帳をお持ちになるの?と聞きたいわぁ。
 
なぜか僕の老化?話で始まりましたが(苦笑)、言いたいことは「お買い物して」(笑)。
単に欲求を満たすだけではなく、おもてなしの心を学びましょうー!
 
では、また次回お会いしましょう!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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