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Vol.08美の質問いっしょに考える

Vol.08美の質問いっしょに考える ダイエットが続けられない。意志の弱さを克服できる?

2015.06.06

A「解決志向」という心理学用語をご存じだろうか? 
たとえばアルコール依存症などの心の難病を治すには「なぜ飲むかより、なぜ飲まなかったかを分析することで解決への道は開ける」という方法論。なぜその日はお酒を飲まなかったか(飲まずにいられたのか)、飲んだ失敗例ではなく飲まなくてもいられた成功例を徹底的に検証するのだ。そうすることでその人が過剰に飲み過ぎずにすむライフスタイルを見いだせるというもので、実際に「解決志向」に基づいた治療は著しい成果を上げている。
 
この「解決志向」は、ダイエットにも大いに役立つ。多くの女性はなぜ私は太ってしまったのか、「失敗志向」に陥る。なぜ今日は食べ過ぎたのか、どうして太ってしまうのか、延々嘆いたところで何の解決にもならないばかりか気が滅入ってむしろ逆効果。そこには“見たくない現実”があり、自分を直視できず、ますます食べ過ぎたりダイエットに挫折したりを繰り返す。
それより「解決志向」で向き合おう。今日はたまたま自棄食いしなかったし甘い物も食べなかった、そんな成功例の日にじっくり自己分析すれば、解決への道はきっと開ける
 
私自身の例をあげると、某アイドル歌手のDVDを見入っている日は、食べ過ぎずアルコールも飲みたくならず、ライブへ行った際に「老けて見られないように」と俄然美容に熱が入ることがわかった。
そこで無性に食べたくなったり自棄食いしたくなったら、某アイドル歌手のDVDやテレビ録画をとにかく見まくる。こんな些細なことだけれど、驚くほどの効果が上がっているので、ぜひみなさんも実践して欲しい。
 
さらにダイエットを成功させるには、意志を強くする云々ではなく「自分の生活の中に、すりこめるように計画する」ことが大切だ。
たとえば運動嫌いの人が、バランスボールに座るだけなら出来ると気づいて実践したら、少しづつお腹まわりが痩せてきた、という例があった。料理好きで食べることに執着がある女性は、ダイエット料理を習ったり工夫することで自然にカロリーダウン出来るようになった。行動に落としこむこともぜひ、忘れずに。

Writer Profile

奈部川貴子
奈部川貴子Nabekawa Takako

株式会社ベイズガーデン代表/美容ジャーナリスト
化粧品をはじめエステティック、SPA、ダイエット、健康および美容医療など、美容全般に精通。女性誌においては、深く掘り下げる独自の視点で取材を重ね、最先端のスキンケア事情をとてもわかりやすく記事にすると高い評価を得る。 女性誌・化粧品広告・Webサイト等の制作経験とビューティビジネスのコンサルティング経験を活かすべく、2001年に美にまつわる企画制作会社ベイズガーデンを設立。

http://www.baysgarden.com/

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