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Vol.20暇と毒

Vol.20暇と毒 メンタル更年期。

2016.01.05

みなさん、あけましておめでとうございます。
2016年の初登場、植松晃士です。
年明け早々になんですが、1年はあっという間に過ぎていくものですよね。
そんなときみなさんは将来に「不安」を感じることってあるかしら?
 
今回は『メンタル更年期』についてお話したいと思っているんです。
「更年期」っていうと、おばさんたちが陥る症状でしょ? なんていう若い女性もいるけど、プチ更年期といって30代くらいから症状が出る女性や、男性更年期っていうのもあるんだって。でもね、メンタル更年期は、それとは別物。
 
仕事に就いて最初の頃は無我夢中でしょ。勝手がわからないから叱られたりしながらも、手探りでなんとか仕事をこなしていく。3年ほどしてそこそこ仕事も覚えてくると、今度は仕事を任されたりするようになる。ちょっと生意気時代よね。いろいろな失敗も超えて成功もつかんで、それが自信となって仕事が順風満帆に過ぎていくと、やがてメンタル更年期がやってくるの。
 
よく言われる「30歳の壁」ってあるでしょ。アラサーになって、今の仕事で満足できない(ってか、本当に仕事ができてるの? と疑問に思うことも多々ありますが)、今よりもっと自分に合う仕事があるはず、などの理由で転職したり海外留学したり。これらの症状は「職業反抗期」だと僕は思ってるの。「こうじゃない!」と勝手に妄想が膨らんで上司や会社、社会に反抗しちゃうんだよね。で、反抗期を過ごしたその先にメンタル更年期が待っている気がする。
 
だから、メンタル更年期って、エイジングしていく心の一過程で起きることじゃないかな、と。たくさんのことを経験して、しばらくすると「もっと楽しいことあるはず」「何か新しいことをやらなきゃ」とか思うんだけど、それは仕事や人間関係に慣れて、ある意味暇になったから感じることだったりするんじゃないかしら。ストレス過多だとお肌も心も老化が劇的に進むけれど、仕事の上ではある程度のストレスというか緊張感は必要なんじゃないかと思う。それがなくなることでメンタル更年期に拍車をかけるような気がするから。
 
仕事にまだ慣れきっていない若い人たちや30歳の壁にぶち当たりそうな人には、メンタル更年期を迎えないようにご注進したいわ。仕事上ではストレスという名の石を投げつけてくる人がいる(絶対いるはず)と思うけれど、その石をどう受け止めるかによって自分が変わるの。その石に当たってケガをしてしまうか、その石をうまいこと回避するか、あるいは受け止めた石を磨けばダイヤモンドになるかもしれない(磨かないとただの石だけど・・・・・・)。そう考えてストレスをやりくりしましょう。
 
メンタル更年期に陥っているかもしれない人は、更年期と同じで長いトンネルではあるけれど、ある時ふっと抜け出ることはできるはず。何か楽しい、新しいことを考えるのもいいかも。とにかく暇になるとロクなことを考えないから、常に何かしら自分を切磋琢磨してもいいかもね。
 
では、また今年もよろしくお願いいたします!

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Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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