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Vol.48暇と毒

Vol.48暇と毒 「趣味」と「幸せ」

2017.03.08

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
すっかり気持ちだけは春気分になっていますが、まだ朝晩は冷えたり、三寒四温の日々が続きますねー。
 
春といえば、新しいお仕事が始まる方もいらっしゃるんじゃないかしら? 
お仕事をする上で、というか生きていく上で、幸せになるために必要なキーワードのひとつが「趣味」じゃないかと思う今日この頃です。
 
「幸せ」というのは現代社会において、物質的な豊かさが大半を占めると思っているんです。だって、『働かざるもの食うべからず』というじゃない? 
つまり経済事情でその人の「幸せ」度は変わると思う。イケイケのアラサーやアラフォーなら、長いお休みには海外旅行に出かけたり、美容やファッションに好きなだけお金をかけたりできる。ママ世代なら、自分のことはもとより、子どもの教育や趣味にもお金をかけられる。という具合に。
 
とはいえ、果たしてお仕事だけやっていてお金を稼ぐことが「幸せ」だろうか? とも思うんです。
毎日がお仕事モードだったら気が休まらない。いつも攻めの姿勢でばかりいたら疲れちゃうー! 
 
そこで重要なファクターが「趣味」。
趣味を持っていないと、仕事もうまく運ばないような気がします。僕の場合は、たまたま仕事と趣味が一致しているからそれほど煮詰まらないけど、それでもピアノでしょ、お花でしょ、美術館めぐり……趣味もたくさんよ!(笑)。
 
趣味のいいところは、攻めなくていい、白黒つけなくていいところ。
また、対人関係や向き合い方も曖昧でいいでしょ。人生の、のりしろ部分のような。
ただ、ひとつのことをやり続けることは、それはそれで大変だけどねぇ。
 
知り合いのそのまた知り合いのアラフォーの女性の方が、お子さんがいるんだけど、政治の世界に挑戦すると聞いたの。すごい野望だよねぇ。
そういう野望がある人って、実は今までに趣味を持っていなかったのではないかしら? と思うんです。お仕事をつきつめて、そうなっちゃったのかしら、と。あるいは、逆に趣味が高じてそうなったのかもしれないけれど……。
 
そういう話しを聞いた時に「やめなさい」とは言わない。「すごいよねー」くらいの感想にしとくの。だって、その人の人生だもの。とやかく言ってケアできるわけじゃないから。とにかく、自分の風呂敷を広げたはいいけど、風呂敷の大きさをわかってなかった! と思わないようにがんばってほしいよね。だって公人となるとプライベートがなくなっちゃうから、大変だよぉ。
 
新しいお仕事につこう! と思っているみなさん。「幸せ」になるためのお仕事への野望も大切ですが、趣味と一致していないなら趣味を持つこともおすすめします。
 
とはいえ、多くのものを手に入れたら、多くのものを手放すことになる、というのも人生の教訓。
長い人生ですから、楽しく充実した生活をスタートさせてくださいね!
 
では、また次回お会いしましょう!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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