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Vol.7美の質問、いっしょに考える

Vol.7美の質問、いっしょに考える Q.老化が怖い。年齢を重ねる不安をどうする?

2015.05.02

A女性なら誰もが思い悩んでしまう「もう若くはない」「老化が怖い」という大問題。
特に、急にシワができたり、顔がたるんできたり、容貌の変化に見舞われたときに直面するのではないだろうか。
 
そんな不安は“この先にどうなってしまうのか?”わからないからこそ生じる。
不安とは常に自分自身がつくり出す妄想であり、わからないことが原因で発生する。老婆のような姿になって哀れになるのだろうか? このまま一人なのだろうか? そんな不安に苛まれたときに、ぜひオススメの解決方法がある。
 
自分自身にこんなふうに問いかけてみよう。
 
「もしタイムマシンに乗って、5年後の自分を見に行ったとしたら、未来の私は一体どのような雰囲気になっているだろう。髪型は? メイクアップは? そしてどんな肌をしているだろう?」
 
この問いかけは「タイムマシン療法」という心理療法のひとつ。
“こうなっているといいな”と思いながら未来の自分に会いに行くのだ。本来は不登校や鬱病などの治療に用いられるもので心身共に疲れたときのリセットに役立つ上、美容面への応用はとても有益だ。
 
私自身、目を閉じて5年後の自分を見に行ってみた。そして“颯爽と緑の中を歩いていてとても充実していた私”に出会った。その影響だろう、最近は頻繁に湘南地方へ出向いて緑の中を歩いた。
食生活には特に気を使うようになり、よりいっそう健康を意識した。
さらに5年後の自分を“こうなっているといいな”と想いながら、脳裏で観察してみた。すると・・・・・・目もとのシワは、やや深くなっていたけれど、肌はふっくらとしていたし、キメは俄然細かくなっていた。
 
あなたはどんな自分の容姿になっているといいな、と思うだろうか? 目を閉じて5年後の自分に会いに行く、この作業を是非してみて欲しい。もし5年後の肌は白魚のように透きとおっていたら? もし5年後の顔はイキイキとしていて引き締まっていたら? そういうイメージを持った上で目標を立てると、ごく自然にすんなり日常の行動に落とし込まれていく
そして不要に怖がることもなくなり、将来何をしたいのかもクリアになってくる。何となく将来が不安、というときにもぜひ試してみたい自己への問いかけだ。
 

PH_nabekawa_v07_1-20150502UP.jpg興味ある方はこちらの本を。『タイムマシン心理療法―未来・解決志向のブリーフセラピー』著:黒沢幸子(日本評論社)

Writer Profile

奈部川貴子
奈部川貴子Nabekawa Takako

株式会社ベイズガーデン代表/美容ジャーナリスト
化粧品をはじめエステティック、SPA、ダイエット、健康および美容医療など、美容全般に精通。女性誌においては、深く掘り下げる独自の視点で取材を重ね、最先端のスキンケア事情をとてもわかりやすく記事にすると高い評価を得る。 女性誌・化粧品広告・Webサイト等の制作経験とビューティビジネスのコンサルティング経験を活かすべく、2001年に美にまつわる企画制作会社ベイズガーデンを設立。

http://www.baysgarden.com/

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