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Vol.10暇と毒

Vol.10暇と毒 人は見た目が97%!

2015.08.18

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
暇を持て余していらっしゃらないかしら?
 
さて。私事ですが、野菜ソムリエの試験を受けてまいりました! 貴重なオフの土日をつぶしてがんばってきたわー。もうじき結果が出るの。ワクワクー(楽)。
 
野菜ソムリエの講座カリキュラムの中には“ベジフルコミュニケーション”というのがあります。
そもそも、野菜ソムリエの大きなお仕事は、野菜の素晴らしさや必要性をたくさんの人に伝えていくということ。そこで、人に何かを伝えるためには、コミュニケーション能力が必要となってくるんです。これまた私事ですが、「これまでにコミュニケーション本も出しているのになぁー」なんて思いつつも、立派な先生のご意見を伺いたいところだわ! と臨んだの。
 
お話の中に、「人は見た目と言われますが、実際何割くらいが見た目で判断するでしょうか?」という質問があったんです。で、それぞれが答えていくんですが、もちろん、植松的模範回答としては「150%!」なんですけど、そこはやっぱり素に戻り、「うーん、80%?」って控えめに答えたの。ほかにも50%だの70%だのさまざまな答えがあったけど、なんと実際は97%! 9割以上だったの!! これは世界的データらしいわよ。だから、洋服や髪型やメイクなどの「見た目」はやっぱり必要なポイントだって再認識しました。
 
最近は、フランス人は××着しか服を持たないとか、買うのなら捨てなさいとか、いろいろなご本が話題になっているようだけど、要は質がよくてシンプルなものを買えというお話じゃないですか。
 
でも、シンプルなものばっかり買って地味になったらどうするの? って思っちゃうの。ファッション業界の人が思う“シンプル”というのは、シンプルに見えてもいいひとクセがあったり、ポイントがあったり、存在感があったりするんだけど、ファッション業界から遠い場所にいる人が選ぶ“シンプル”はそれとは違うと思うのよね。そこが落とし穴じゃない? ベーシックの意味合いが違うという落とし穴にハマらないようにしていただきたいものです。
 
ということで、私9月に本を出します。KKベストセラーズからです。
つねづね、食べ物は生もの、鮮度が大事。お洋服も生もの。ファッションにも賞味期限があると申し上げております。で、常に現役であるにはどうすればいいか、というと、今店頭に出ているものを着ること。それがてっとり早く「現役感」を表すテクニックです。
流行っている“シンプルなもの”を選ぶにしても、店頭にあるものから自分らしいテイストのものを選べば、旬なファッションになるはず。そういうお話を盛り込んであります。
 
次のステップとしては、テレビや雑誌を見ていて「あら、ステキだわ」と思うもの、そのブランドやテイストを参考にしましょう。ドラマや映画を見ていると、犯人には犯人の、お嬢様にはお嬢様の、弁護士には弁護士の、水商売には水商売の雰囲気にあったお洋服ってわかりやすく設定されるでしょ。たとえば、刑事が聞きこみに行ったスナックのママは赤とか紫の服を着てるのよー。銀行員はシャツのボタンを上まで留めているしね。それを踏まえて、「この秋の私」「これからの私」といったテーマを掲げてファッションをチェックしてみてはどうかしら。
 
一生現役で輝くためには、ちょっとした楽しい努力って必要なのよ!
 
では、またお会いしましょう!!

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Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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