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毛穴の奥に見えたもの Vol.6

毛穴の奥に見えたもの Vol.6 Try.6「肌のために、
と体は蝕まれていく矛盾」

2016.05.01

前回の続きです。
 
ネット広告で知った目黒区のクリニックで、男性ホルモンを抑える薬を処方され、
ひどい副作用に苦しんだにもかかわらず、
悩みの種であった皮膚の赤みは改善しなかったので、
医師には、この薬を辞めたい旨を申し出ました。
 
(もう、ここに来ることも無いな)
 
そんな気持ちでした。
 
すると、なんと!
先生は次なる手段を用意していたのです。
 
2015年に年が変わる頃、男性ホルモンを抑える薬に替わる、
次の薬を飲むにあたり、承諾書にサインをしました。
 
"皮脂の分泌を抑える薬"
 
だそうです。
 

その薬は非常に効力が強く、服用を辞めたあとも一年間以上、体内に残る性質とのこと。
 
ですから、妊娠の可能性が無いことなどを確認する意味で、
承諾書に記入する必要がありました。
 

ところで最初にこちらの医師から処方された薬についてですが、
ホルモンに作用するだけあって、生理に影響が出ます。
 
生理不順になり、出血が止まらない場合もあるため、
ピルも併用して飲まなくてはいけませんでした。
 
個人的にはピル服用に抵抗を感じていたのですが、次の薬もやはり、
妊娠厳禁とのことで、皮膚のためとはいえ、
体への影響が大きそうで、とても不安でした。

と同時に
「まだ、治療薬があったんだ!」
という希望の光にも思えました。
 
そして、今度の薬は厚生省の認可がおりていない薬です。
医師が個人輸入しているようでした。
 

飲み始めると・・・・・・。
 
カッサカサ!
 
なにもかもカラカラになりました。
皮脂腺の無い唇に至っては、皮が剥けてボッロボロ。
リップクリームも濡れないくらい、
もう、皮膚が成立してない感じです。
 
確かに脂の分泌は収まりましたが、収まり過ぎました。
 

それでも赤ら顔に効くならば、と飲み続けましたが、肌はカッサカサ、
身も心もカッサカサになっただけで、
結局、顔の赤みには効果が見られませんでした。
 
とうとう万策尽き果てて、医師から
 
「だいぶお疲れのようですから、しばらく治療を休みますか?」
 
と訳のわからない事を言われ、体よく治療を放棄されてしまいました。
 

冷静になってから自分が服用した薬をネットで詳しく検索してみると、
どちらも相当体に負担がかかるもので有ることがわかりました。
 
最初に処方された男性ホルモンを抑える薬は、新宿2丁目のオネェの方々向けに、
通販で売られていたのには驚きました。
 

二番目に処方された皮脂の分泌を抑える薬は、最強のニキビ薬と言われていて、
その副作用も最強とのことでした。
 
また、服用を辞めたあとに更に症状が悪化するケースが掲載されており、
私もそうだったのですが、リバウンドが酷いのです。
 
というのも、こちらの薬は皮脂が止まるだけでほかは何も変わらないので、
服用を辞めて薬効が切れると、それまで抑えられていた症状が
一気に酷くなって顕在化してしまうのです。
 
そのような事も含めての承諾書だったのかもしれませんが
当時の私の判断能力では、そこまでの理解は無理でしたね。
 
結局のところ、
 
「これで最後にしよう!」
 
と決めて相談した医師にボロボロにされた挙げ句に見放され、
それでも懲りず、やっぱり諦められないのが女心。
 
「気にしなくてもいいんじゃない?」
 
と半ば呆れ気味に静観している家族に対しても
 
「この、赤ら顔さえ治れば…。
この肌さえ治れば、人生変わるのに…。
誰もわかってくれない…。」
 
そんな気持ちで一杯でした。
 
(どうして、誰も治してくれないの?)
 
そう思っていた私の、クリニック巡りはまだまだ続くのです。
 
 
わたしが綺麗と思うもの。
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チャンギ空港のトイレ内の電子版アンケート。
タッチパネルで評価します。

Writer Profile

浅川あづさ
浅川あづさAzusa Asakawa

海外不動産投資セミナー講師/モデル

バブルが弾けて間もない大学卒業後、すぐに結婚。二女の母となり幸せな日々を送っていたが・・・・・・原因不明の治療法無しの皮膚疾患に苛まれ、約8年間苦しむ。そして肌治療のトライ&エラーを繰り返し、現在は主婦業の傍ら、カメラの前に立つモデルの仕事をするまでに肌が改善。その全貌を余すところなくお伝えするルポルタージュが、この「毛穴の奥に見えたもの」です。

赤ら顔で、‘酒さ‘や‘脂漏性皮膚炎‘と診断されましたが、綺麗になりましたよ。

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