楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.06暇と毒

Vol.06暇と毒 強さ

2015.06.24

こんにちは。植松晃士です。
相変わらず土日もお休みなく、はたらいております・・・・・・。
最近は百貨店(デパート)のイベントにお呼ばれすることが多く、週末はいろいろな場所に出没しております。
 
僕のお仕事は、10代70代までのファッションやビューティに関するお手伝いをしているわけですが、百貨店のイベントはとっても大人なファッションイベントで、50?70代、いわゆるアラフィフ、アラ還、アラ古希の世代のみなさまにお越しいただいておりますー。江戸時代でいえば人生50歳。それが、今や2人に1人は50アップの時代です。すごいことよねー。
 
「けっこうご年配のお客様ね」、と思った方。そうなんです! ただ、みなさんお元気でお若いのよー。百貨店にいらっしゃるような方々だから、きちんとキレイにしてらっしゃるんです。そして、そういう方々と接するのってね、すっごく楽しいの! 
 
もちろん、どの年代の女性もそれぞれに「楽しい」と思わせてくれることはあるんですが、なんというか、やっぱりこの年代の方々は達観してらっしゃるのかしら。
例えば、10代はフレッシュで目の奥にキラキラした希望を感じるの。で、20から30代は大人ぶっているせいか、ちょっと斜めから世の中を見ている感じ。40代となると自分の関心の幅を広げないというか、他はかまってられない!という感じがするのね。50から70代の方々はそれらをすべて経験してきた上での、いろいろな意味での余裕を感じるのよー。
 
それは、他人と自分を無意味に比べないとか、残された時間を有意義に過ごすための秘策を持っているとか。そういうことも余裕につながっている気がするの。
それに、無理するとツケが回ってくるというのを身を持って知っているのよね。
旅行先で無理してはしゃぎすぎちゃって足腰痛めるとか、無理して友達に付き合って出かけたけど、家に戻ってたまった家事に追われてぶっ倒れるとか。そういうことをしないの。カラダの老朽化が、実は人に幸せをもたらしているのかも? と思っちゃうわ(笑)。
 
 
ファッションイベントではトークショーがあるんだけど、こちらのお話をちゃんと反応して笑ってくれたりするのも嬉しいわー。って、芸人さんじゃないんだけど、やっぱり何かしらあると、やっている甲斐があるもの。もちろん、いろいろ話しかけてくださるし。というか、年齢を重ねるごとに誰にでも話しかける、という術を身につけるようになるじゃない? 
 
レストランなんかで新人のウエイターやウエイトレスを見ると、僕もつい「今日のおすすめは何?」って聞いちゃう。ま、メニューの字が小さすぎて見えない! ってこともあるんだけどね(笑)。誰にでも話しかけられるし、無視されても平気なのよねー。
 
これを世の中では「ずうずうしい」とか「オバサン化」とかって言うけど、それは強さでもあると思う。若い頃は「話しかけて無視されたらどうしよう」とか「話しかけるのが恥ずかしい」なんて思ったもんだけど、今になってみてればそれって単なる自意識過剰よね。もはや影響されない、ブレない世界をもって自分の2本足でしっかり立って歩く、自分なりに人生をエンジョイすればいいという、この年代ならではの「強さ」でもあるのよ。10人いれば見た目もそれぞれ違うんだから、個性だって10通り。大切なのは、キレイでいよう、楽しく過ごそうという気持ち。気持ちがあればあとは要らないの。
 
もちろん、お客様の中にはシャイな方もいらっしゃいます。それはそれでカワイイわ。
これを読んでいる方、自分の年齢に20プラスしてみて。必ずその時はやってくるの。でもね、イベントに集まってくださった方々を見て、僕はいろいろ悟ったわ。自分もその年になったら、楽しく人生を過ごしていたいものだとつくづく思いました!!
 
では、またー♪

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Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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