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ケイ子のマドヒ、エガキ、ワラヒ、ススム Vol.03

ケイ子のマドヒ、エガキ、ワラヒ、ススム Vol.03

2015.04.24

[マドヒ]の話 01
 
 
このところ、私の周りで、いろいろな奇妙なことが起こっているのですが、その中の一つが
 
「すごくすごく、ものすご〜く揚げ物が食べたい」こと。
 
コロッケ、エビフライ、カキフライ、唐揚げ・・・etc
毎日、毎食だって、わたしは食べたい。
特にパン粉がついたやつがいい。
ここまでの揚げ物への欲望は、正直、生まれてはじめてだ。
どうしちゃったんだろう。わたし。
 
「羨ましい悩み」と相手にされないから、できるだけ言わないようにしてるけど
やせてるのがイヤな私としてはね、すごいチャンスなわけですよ。
 
だって、福の神いるでしょう。
 
こちらと、

 
IL_sootome_v03_1-20150424UP.jpg
 
こちら
 
IL_sootome_v03_2-20150424UP.jpg
 

 
どちらがご利益ありそうですか?断然上ですよね。
 
下の神には
 
「からだ、平気…?一度、病院で検査したら…」
 
て言いたくなるでしょ?
 
ちょっと年上の女友達が、ずーっとやせてたけど、
40過ぎたあるときから、肉が落ちなくなったそうだ。
 
「五月女さんにも、きっと、そんな日がくるよ。」
 
その‘そんな日’が、ついにやってきたのか!
 
あるオットが、4.5年前、ある日突然、こっそり総菜のカツ丼を買っては、冷蔵庫に常備するようになって、案の定太ったけど、あのときが、彼の‘そんな日’だったんだ!
 
 ‘そんな日’を通りすぎて、人はみな、福の神になるのだ。
 
後は、肝臓が悪いとレバーを食べたくなるパターンかもしれません。
今頃、わたしの体の油かパン粉部分が悲鳴を…。
「パン粉って人体だとどこなの?」って話になるけど、深く考えるのはよそう。
「食べたい」って気持ちを大切にしてやろう。
 
この時分に、説明のつかない気持ちは、
全部、春のせいにしちゃえばいいのだから。



 
 
 

Writer Profile

五月女ケイ子
五月女ケイ子Sootome Keiko

イラストレーター / エッセイスト / 漫画家
2002年に発売された『新しい単位』(扶桑社)がベストセラーに。その後、さまざまな媒体で独特のインパクトと味わい深いイラストを随時放出中。2010年に娘を出産。妊娠時から3歳までの育児エッセイをまとめた『親バカ本』(マガジンハウス)も話題に。他に、古事記を独自の目線でマンガ化した『五月女ケイ子のレッツ!!古事記』(講談社)や、劇場版も公開されたアニメ『バカ昔ばなし』などがある。LINEのスタンプ『五月女ケイ子のご挨拶スタンプ』も好評発売中。

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