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Vol1. ありのまま、ブータン

Vol1. ありのまま、ブータン ありのまま、をお伝えします

2015.07.05

 

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ティンプーの澄んだ空を彩るレンギョウの花

 

はじめまして。
私は、ヒマラヤの小さな王国、ブータンの首都ティンプーに住んでいます。
こちらに来て、3年が経ちました。
東京生まれの東京育ち、ブータンに来る前は、大手企業のOLをしていました。
ブータンに住んでいる、と東京の友人に言うと、みんな驚いて、色んなことを言います。
 
「どんな生活をしているのか、全然想像がつかない!」
「途上国だから、きっと不便でしょう?」
「“幸せの国”だから、毎日超ハッピーに暮らしてるの?」
 
私の答えは・・・「特別なことは何も無い」
ブータンにあるのは、青い空、澄んでいて薄い空気、緑深き山々、昼寝をする犬たち、信仰深く素朴でお茶目な人々・・・たった、それだけ。
“幸せの国”と言われるブータンだけれど、世界中のほかの国の人々とまったく同じ。
ブータンの人々も、日々自然に、感情豊かに、喜怒哀楽しています。
人・モノ・コトに溢れ、何もかもがせわしなく動き回り、地位やお金への欲望に溢れた東京のほうが、よっぽど「特別」だと思います。
 
自然と人が調和し、それぞれが、無理をしない。
何もかもが、「ありのまま」。
だから、バランスが取れている。
自分自身と向き合う時間も、たっぷりある。
 
そんなブータンで、私は去年30歳を迎えました。
ブータンらしい、ゆるやかな観光開発を推進していく仕事も、だいぶ板についてきました。
が、それ以上に、ひとりの日本人女性として、
毎日、いっぱい悩んで、泣いて、笑って、生きています。
 
そんな、ありのままの私、ありのままのブータンを、日本の皆さんにもお伝えしたい。
日々の生活で、ちょっと立ち止まって考える、きっかけになれたら。
こんな思いで、これから綴っていきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

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敬虔な仏教徒で、動物にも優しいブータンの人々。ブータンは犬たちにとっての楽園でもある。


 

Writer Profile

松尾 茜
松尾 茜Akane Matsuo

日本の大手旅行会社に5年間勤務した後、2012年よりブータン王国の首都ティンプー在住。ブータンの持続可能な観光開発事業に携わっている。地域固有の自然や文化、昔ながらの人々の生活を守りながら、ゆるやかに交流人口を増やし、地域経済を、訪れた人の心身を、着実に豊かにしていくような観光を、世界各地で促進していくことがライフワーク。

Ap Bokto
Ap Boktoアプ・ボクト

ブータン王国の田舎町出身。二児の熱血お父さん。農家で、家族と家畜と共に、昔ながらの伝統的な生活を営んでいる。敬虔な仏教徒でもある。

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