楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.754ハタラクさんの毎日

Vol.754ハタラクさんの毎日 ひとつのものでも。

2017.01.12

母が同じお土産を知人二人に渡し、そのときに思ったことをポツリと言っていました。
 
「ひとりの人は『どちらのもの?』と聞かれたの。
もうひとりの人は『大好きなものだわ、ありがとう』と言ったの。
ひとつのものでも、受け取り方がいろいろあることに気づいたわ。
だから自分とは違う、いろいろな意見があって当たり前なのよね」
 
同じもの、同じ事でも感じ方や受け取り方は本当に様々です。
わたしも、そういうことにいつ頃気づいたかなーと思い出してみると・・・。
 
小学校の国語のテストで「次の文章を読んで、作家の気持ちを以下の選択肢から選びなさい」
という問題を読んだとき、「そんなの書いた本人でないとわからないしぃ」って思ったんですよね。
 
ということは、そのときには、ひとつの物事でも人それぞれにとらえ方があると、
自分なりに思っていたのかもしれません。
でもその前までは、誰もが同じような気持ちを抱くものだと思っていた記憶もあります。
 
こういうことをしたら、こう思うはず。
こういうことをされたら、こう思うもの。
 
こんな感じで。これが固定観念というものなのでしょう。
 
今、時代は自由になったと言われていても、なかなかに人の意見を受け入れることに抵抗を持っている。
これは自分の意見が正しいとか、自分の意向を通したいがためがゆえに。
 
人はそれぞれ意見があって当たり前。
ひとつのものでも見方がいろいろあって当たり前。
 
原点に戻ると楽になる。
 
 
 
受け入れることは、自分の意思がなくなることだと思っていたこともあっただす。
違うんだすよね、それって。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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