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Vol.694ハタラクさんの毎日

Vol.694ハタラクさんの毎日 どんなときでも暴力はダメ。

2016.11.13

満員電車に乗っていて、ある駅で停車したときのこと。
わたしはドアの近くに立っていました。

そろそろドアが閉まりそうかなーというころ、
奥から50代と思しきスーツを着た男性と、30代の女性が降りようと・・・いや、違う! 
よーく見ると男性が女性の腕を引っ張って、女性はそれに抵抗している!?
 
男性「降りろよ!」(と言って女性の腕をさらに引っ張る)
女性「やめてください。暴力を振ってきたのはそっちからでしょ!」(電車の中に残ろうと抵抗)
男性「お前からだろ! 降りろよ」(さらに女性の腕を引っ張る)
女性「辞めてください!!」
 
男性が女性をホームへ引きずり出そうとしたとき、見かねた乗客の男性ふたりが、
女性の腕を引っ張る男性に言いました。
「どんなときでも暴力はだめだ。やめなさい」 
そして男性の腕を女性の腕から放しました。男性はホームに降り、女性は電車の中。
 
すると誰かがそのような状況を察して、
電車の停止ボタンを押した様子でアナウンスが流れました。
「今、安全確認のボタンが押されました。原因がわかるまでしばらくお待ちください」
 
それから約5分、電車は停まったまま。いたたまれなくなった先の女性がホームに降り、
駅員さんに事情を話し、約10分後に電車は動きはじめました。
 
一連のこのアクシデント。
突発的なことが起こると、人は何もできなくなるものですね。
わたしはどうすることもできなかったですから。
そう思うと、「暴力はダメだ」と言った男性たちの勇気たるや。
本当にそう。いかなるときでも許される暴力はないですから。
 
先の男性と女性の間に何があったかは分かりませんが、
兎にも角にも暴力で解決することはひとつもない。
最良の策は暴力ではないですから。
 
 
 
今回のような光景は、今まで見ることはありませんでしたな。
みんな、何かにイライラしているのですかなー。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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