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Vol.71暇と毒

Vol.71暇と毒 「飾りたてる」ではなく、
「飾る」こと。

2018.03.06

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
さっそくですが今回はいかに飾るか、
というお話をいたします。

ふとクローゼットを見た時に、
着回しが利くベーシックでシンプルなお洋服が多いとしたら、
それはクリスマスでいうところの飾りのない
もみの木と同じなんですよ。

ですから「飾る」ためにご注進したいことは、
フリルがあるだとか、切り替えがあるだとか、
お袖コンシャスみたいなアイテムを選ぶといいと思います。
あるいは、ちょっと今日はシンプルすぎたな、
と思ったらアクセントになるネックレスをするとかね。
適度に品よく飾っていただきたい!

とはいっても、品よくっていうのが難しいよねー。
ただ、そのさじ加減は人によるかなぁ。

お顔やキャラクターとの相性ですね。
例えば、前へ前へ出ていく攻めるタイプの人は
シンプルくらいがちょうどいいかな。

だけど、性格も控えめで前に絶対出ないタイプの、
そこにいるかいないかわからないような存在感の方は、
大ぶりとか輝きが強いものとか、ポイントになる
アイテムをチョイスしてみて。

つまり、人それぞれ、プロポーションや個性というものも
ファッションやメイクに影響するんです。

メイクで言うと、去年と同じアイカラーで
お顔を仕上げているとしたらば、
去年の飾りを使い続けている人なわけ。
新しい自分に進化してないの。

リップやチークやアイカラーというポイントメイクは、
まさにもみの木でいうところのオーナメントです。
だからこそ、アップデートしていかなきゃダメ。

特に、パレットのアイカラーって減らないから
長持ちしちゃうでしょ。
で、お気に入りの色だけがぽこっと穴があいて、
ほかの色は新品? みたいになっているんだよね。
だから、なかなか買い替えないかもしれないけれど、
同じ色みでもいいんです。新しいものを買うこと。
それだけでも、去年とはラメやパール感が違ったりするから。

アイメイクだけで言うと、同系2、3色で
グラデを作ることが多いでしょ? 
だから、そこに違う色を1色混ぜる
という手もいいと思います。
例えば、いつもベージュやブラウンのグラデだったら、
そこにピンクを加えてみるとか。そういうこと。
1色、目元にも差し色、
みたいなことをしてみるのもよいでしょう。

あと、赤リップが30から50代の
大人にまで浸透している昨今。
もはや唇を赤く染めていない人は、もう古いの! 
ここ、ポイント! 

赤リップが実は定着しているから、
今度は何が来るかというと、もっと「飾る」が欲しくなる。
それがアイメイクなんじゃないかしら。

アイメイクといえば、まつ毛のカールはすでにみなさん、
得意中の得意だと思う。
赤リップに到達してない人もそこは得意だと思うんです。
で、今度はそこにカラーがオンされる。
ということは、髪の毛もおでかけ仕様になっていないと、
お顔との相性が悪い。
つまりは、髪の毛も「飾る」ってことになりますね。

はたまた、洋服がカジュアルすぎると、
お顔だけ日暮れで体が朝、
みたいな装いになっちゃうでしょ。
だから、お洋服もそれなりの飾られたものになってくるんですよね。

2018年春は見た目を飾る。
「飾りたてる」ではなく、「飾る」。
飾りたてると下品になるリスクが高くなりますから要注意。
あくまでも、品よくをキーワードに、
あなたなりの「飾る」を探してみてはいかがでしょうか?

では、また次回お会いしましょう!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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