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Vol.85暇と毒

Vol.85暇と毒 偏見って食わず嫌い…のお話。

2018.10.10

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
昨今、美容クリニックは一般的になってきてはいますが、
まだ偏見というか「美容クリニックってコワい」と、
得体の知れないモノのように言われることもあるようです。

とはいえ、何にでも誰にでも偏見というのはつきもの。
そういう僕も、実はラーメン屋さんが苦手なんです。
偏見だってわかっているんだけど、「ラーメン屋ってうるさいし、こわいー」。

20年くらい前にラーメンブームがあって、
何も知らない僕は知り合いに連れて行ってもらいました。
まずは、自動販売機でチケット買うというシステムで、
そういうことも知らないから右往左往。
味つけやトッピング、果ては麺の硬さまでオーダーしなきゃいけないでしょ。
しかもウェイターさんもいないから、カウンター越しに
大声でオーダーするシステムもあって……。

しかも、ラーメン用の専門用語があるじゃない? 
そんなのもわからないし、なんだか僕にとって恥ずかしい体験だったんですよねー。
それ以来偏見ですが、食べたい!と思っても、
そういうラーメン屋さんには足を運ばないです。

美容クリニックの話もそれと同じかな、と思いますね。
僕はたまたま美容雑誌などのお仕事でクリニックの先生方に
いろいろとお話を伺える立場ではあるけれど、そうじゃない方々にとっては
胡散臭いかもねー。

美容クリニックといっても2種類あって、ひとつはシワやシミ、たるみなどの
皮膚科の延長線上の悩みを解決してくれるところ。
もうひとつは、もともとの目鼻立ちの造作を盛ってくれるところ。
こちらはセンスを問われるから、美容室と同じと捉えたほうがいいかも。

ヘアカットって、同じ美容誌免許を持っているにしても、
人によって仕上がりが違うもの。
それとお医者様を同じにしちゃいけないとは思うけれど、
やっぱりセンスの有無は大事。
特に顔に関していえば、第三者から見て明らかに変わった!
と思われる仕上がりより、自然な仕上がりのほうがいいから。
で、やりすぎるとすぐわかるせいか、噂とかされちゃって、
それだけを情報としてキャッチして偏見になっちゃうってこともあるかも。

例えば、シミを取りたいとするでしょ。
個人的には美白コスメをせっせと使うよりレーザーで一瞬でケアして、
その後のお手入れとして美白コスメを使うほうが性に合ってると
思うからそうするけど、レーザーさえも知らなかったら
「本当のところどうなの?」と疑心暗鬼になっても仕方ないことだと思うんです。

つまり、それぞれの価値をわかっていないと偏見を持ちやすい。
ハイブランドのジュエリーと同じく、敷居も高そうだし。
何をされて、痛みはどうで、いくら取られて、
どういう効果がどのくらいキープされるのか? 
それこそ疑問だらけだし、ネットで見るといろいろな口コミも見えるしね。

つまるところ、実際に行ってやってみないとわからない。
例えば有名レストランとか「高くて美味しいのは当たり前!」という人とかいるけど、
高くても美味しくない店もあります! みたいな(苦笑)。
清潔感がなかったり、高飛車だったり、来ている客層が悪かったり。
そういうこともあるでしょ?

しかも、偏見持っているってことはシミすらも取ってないってことでしょー? 
それって女性としてどうよ? 
知らないのに、好き・嫌いをいい・悪いに置き換えちゃうとソンだよね。
トライしてみないと始まらない!
って、いろいろと長ったらしくお話したけど、
結局は食わず嫌いと同じって話でしたー(笑)

では、また次回お会いしましょ?

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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