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Vol.231台湾から来た白い犬の日記

Vol.231台湾から来た白い犬の日記 急患でした…。

2018.08.20

こんにちはCocoです。

この日はアメリカ人お父さんのDさんが
家から車で60から90分離れたカリフォルニア州都の
サクラメントで仕事が朝早くからありました。

彼は朝7時くらいには家を出て行きました。
私Cocoと日本人飼い主のJapanさんは
いつも通り朝の散歩をして、Japanさんは仕事に出かけました。

この時、私Cocoにはこれといった
何の症状も予兆もありませんでした。

Dさんが家に帰ってきたのが午後3時半。
そして彼は私Cocoのおしっこの失敗を発見しました。
彼は文句を言わず掃除してくれましたのです。
ありがとうございますー。
それから30分後に私CocoとDさんは
午後の散歩へ出かけていきました。

そしてその散歩中、頻繁にそれも数歩ごとにしゃがみ込んで
おしっこをしようとしたのですが、なかなか出ないのです。
「でも何か変な感じ・・・おかしいなー?」と
Dさんが気がついて見てみると下腹部が
血だらけになっていました。自分でも驚きました!
どうも、血尿になっていてほぼ血がメインの
尿を出していたのですわー(汗)
PH1_cocov231_1-20180819.jpgこれにはDさんも驚愕!
ほぼパニック状態になってJapanさんの職場に
電話してきたのです。Japanさんはその状況を聞き、
すぐにでもかかりつけの獣医に診せに行くように伝えました。

かかりつけの獣医は予約でいっぱいだったそうですが、
快くすぐにでも連れてくるように言ってくれたそうです。
そしてDさんは「不安だから早めにこちらに合流してほしい」と
Japanさんに言っていました。

仕事が幸いそれほど立て混んでいなかったので
Japanさんは、さっくり抜け出して交通渋滞をやり抜けて
何とか診察前に合流することができました。

上の写真の私Cocoの下腹部がうっすら
赤くなっているのがわかりますが、実際ふき取る前は
もっと鮮明な血の色で白い毛が染められていて
それはそれはかなりショッキングな状態になっていました…(涙)
いったい何が起こったのでしょう???


ペットクリニックは先に言われていた通り
予約でいっぱいだったらしく、人とペットの往来が絶えません。
それでもドクターは予約の入った他の人を待たせて
Cocoを緊急だからと言って診てくれました。
こういうのって本当に嬉しいものです。

私Cocoは少しダウンな感じで
元気がいつもよりありませんでしたの・・・
獣医さんはいろいろな質問をして、
私Cocoの体の心音、触診、検診その他をしました。


はっきりとしたことはわかりませんが、
どうも症状や血の出具合を見るとなにかの
バクテリアによる感染症にかかったようだとのことでした。

「いつも食べるもの以外に何かを食したことがないのか」と
聞かれましたが、その時私たちは全く心当たりがありませんでしたので
「ありません」との返答をしました。
獣医さんは「バクテリアによる感染が強いのだけれどなー」と、
とりあえず抗生物質の注射を2本打ってくれまして、
10日分の抗生物質薬を処方してもらいました。
PH2_cocov231_1-20180819.jpg何も変なものを食べていないのになぜ、
こんな菌感染したのだろう?と不思議に思っていました。

しかしー家に帰ってふと思い出したのが、私Cocoは
そう言えば前の日の散歩中にBlue Bottleコーヒー本店の前に
置いてある犬用の水入れから大量の水を飲んだことでした。

私Cocoは通常自分の家の水しか飲まないのに、
この日はこのお店の水を飲んでいたので
「珍しいなー」と思ってJapanさんが見ていたのを思い出したのです。
そういわば確かにたくさん水をあそこで飲みましたね・・・。

実はこういう店の前に置いてあるシェアできる水って、
いろいろな犬がそのまま口をつけて飲むため、
何らかの病気にかかった犬が飲んだ場合、
その犬の病気がうつる原因になると以前聞いたことがありました。

Japanさんの知り合いの犬も犬のデイケアセンターへ行ったら
何とかアメーバ―症候群というものにかかって
ひどい目にあったと言っていました。
私Cocoの今回の症状はここからの原因が高いですね。
獣医さんの推測は正しかったのかもしれません!

その後の容態ですが、血尿は幸いなことに
すぐに止まりまして一安心。
しかし、完全回復という感じでもなく
ぐったりとしていて元気がない状態でした。
食欲もほとんどなく、処方された病院食には
まったく口をつけられませんでした。

「このままだと体力がもたないし、
栄養をつけさせないといけないよなー」とJapanさんとDさんは
病院食は独断で一時中断。

そして、ご飯と鮭の混ぜご飯(もちろん塩分無し!)を
作ってくれまして、それは美味しかったので
しっかり食べることができましたー。
やはり病気になったら食べたいものを食べて
体力をつけるのが一番というのは犬も人間も同じですね。
PH3_cocov231_1-20180819.gif散歩には興味があったのですが、やはり病み上がりな上、
あまり食べていなかったせいか体力が続きませんでした。
通常の散歩の2/3くらいで足取りが重くなり、
歩くのが億劫になってしまいました。

そんな訳で残りの1/3はJapanさんが抱っこして
家まで連れて帰ったということになりました。

私Cocoは現在13キロくらいありますので、
散歩の帰り道に抱っこして帰るのは結構な運動になったと
Japanさんが言っていました(笑)
これって人間の3歳時くらいの体重になるのでしょうか?
「子供を抱っこしているお母さんの苦労が
よくわったよー」と彼は言っていました(笑)


2人は週末は付きっきりで私Cocoの様子を見てくれていましたが、
それほど深刻な症状にならなかったのでホッとした家族3人でした。

Writer Profile

Coco
Cocoココ

台湾生まれ台湾育ちのフォモサ犬系雑種。野良犬だったため正確な年齢は不詳:性別、女推定9歳。台北で殺処分直前に現地の動物保護団体にレスキューされる。その後紆余曲折を経て、2010年、サンフランシスコ在住の日本人男子Japanさんとアメリカ人男子Dさんのカップルの家の養子となる。食べることと散歩が大好きだが鶏肉アレルギーがある。

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