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Vol.174台湾から来た白い犬の日記

Vol.174台湾から来た白い犬の日記 Hawaiiへ!
その6. 僕たち、結婚しました!!

2017.07.17

こんにちは Cocoです。
前回からの続きです。
この日の小さなメインイベントはなんと!DさんとJapanさんの結婚式なのです。Dさんはアメリカ人男子、Japanさんは日本人男子。そうー彼らの同性婚です!!
この旅行へ行く少し前にJapanさんはDさんにプロポーズされたので承諾しました(笑)
旅行直前でしたので、ハワイのどこでどんな書類を作って提出するのかあたふたしていました。

まずはこの結婚証明書の作成をやってくれる保健衛生局の職員か、委託職員を探してコンタクトを取ります。
彼らは委託職員の女性を見つけ連絡を取り、前もって必要事項を埋め、彼女に提出しました。
そして、この方が彼らの書類を作ってくれ、ハワイで面会しサインを目の前でして宣誓して完了しました。
PH1_cocov174_1-20170714.jpgご存知の通り彼らは男性同士の同性婚なので「変な人に当たると嫌だなー」と危惧していました。
ですから、LGBTにフレンドリーなハワイ州の委託職員を探して、その方に手続きを依頼したのです。
先日この方にお会いしました2人ですが、ものすごく親切で優しい人でして、親身になって手伝ってくれましたので「ホッとしたー」といっていました。
正式に結婚証明書申請書が完成しましたので彼らは30日以内に結婚式を挙げなくてはいけません!
 
日本と違って書類にサインだけではなく、ちゃんとライセンスを持った立会人のもとで結婚式を挙げないと結婚が成立しないのが、米国なのです。


ということなので結婚証明申請書が完成するだろうと思われた次の日の為に、これまたLGBTにフレンドリーな牧師さんを探し当て予約。
彼女は昔からLGBTの権利や啓発に活動されていた牧師さんなのだそうです。
DさんもJapanさんも派手なことが好きではないし、友人も少ないのでホテルの部屋でひっそりと結婚式を挙げることにしました。
当初の予定では招待客もゼロという超地味婚でした。(笑)

ところがいつもはNYCと東京を行ったり来たりしている20年来の友人が運よくハワイに来ているとのことでしたので、お願いして唯一の招待客になってもらうことにしました!
彼らのために写真もいっぱい撮ってくれて、ありがとうございます。
式は簡素でしたが、牧師さんが温かい人なのでとっても優しく素敵な感じに執り行うことができました。
PH2_cocov174_1-20170714.jpg「結婚式なんてたかが紙切れ一枚のことを大袈裟に大騒ぎしているバカみたいなものだ!」と思っていた2人ですが、「実際相手を目の前にして思いやり、言葉にして誓い合うのは物凄く照れくさいかったですけれど、それと同時に物凄く感動的なものであることを理解したなー」と感慨無量の2人でした。
 
「いやーこればっかりは経験してみないとわからないものだなーというのを学んだよぉ」とJapanさん。
そしてなぜ皆さんが涙するのかも理解できたというDさん。



Dさんの友人がサンフランシスコからシャンパンをホテルのルームサービスでサプライズプレゼントしてくれましたので、それをあけて4人で乾杯!
非社交的な内向的な彼らを象徴するかのような物凄い簡素な結婚式でしたが、青い海の目の前で素敵な式になりまして、DさんとJapanさんは、牧師さんと友人さんに大感謝感激です。本当にありがとうございますと大喜びでした!


牧師さんはこのまま退席しましたので、彼らは3人で夕飯を食べに行くことにしました。
以前に行ってとっても美味しかったイタリアンの方へ行くことにしました。
このお店は予約を取ってくれないのでどれくらい待つか心配でしたが、運よく10分ほどの待ち時間で席に着くことができてラッキーでした!
通常は1時間待ちなどざらなのだそうです。
Arancino on Beachwalk
255 Beach Walk,
Honolulu, HI 96815
PH3_cocov174_1-20170714.jpg前菜にホタテのカルパッチョ。
これはもう美味しい!
サラダは普通の野菜サラダ。
そして凄かったのが写真2段目右のビーフの一品。
味付けといい、焼き具合といい、本当に唸ってしまうくらいの美味しい料理でして、3人とも大興奮してしまったとか。
最後の〆はピザとパスタ。
これもしっかりと作ってあったらしく大変美味しいものだったそう。

さすが日本人が列を作るお店ですねー。
結婚式後の記念ディナーとしては少しカジュアルでしたが、味には申し分ありませんでしたので、3人とも大満足で食事を楽しむことができました。
デザートはどうしようか? と考えましたが、少し窮屈感のあるこのお店を後にして、どこかのバーでのんびりとカクテルでも頼みましょうーと移動することに。


のんびりと優雅な時間が過ごせるということで来たのがハレクラニホテルの中にあるこのお店です。
ハレクラニホテルはワイキキではトップ5に入る高級ホテルですが、DさんとJapanさんの宿泊経験上やや機械的なサービスと、ここを利用する客層のスノービッシュな雰囲気が彼らには合わなく、コスパ的にもややオーバープライスな感がありますので、彼らにあまり好きではないそうです。
しかし「ここのバーは好きだなー」と言っていた2人です。
House Without A Key
2199 Kalia Rd,
Honolulu, HI 96815
PH4_cocov174_1-20170714.jpgこちらのお店で優しく流れるハワイアン音楽とその合間に聞こえる波の音を聞きながら、カクテルを片手にのんびりとした時間を過ごしました。
この2人、結婚したんだー。
お付き合い21年ですが新婚ほやほやの2人となってしまいました(笑)。
彼らが付き合い始めた当時は結婚などという選択はおろか、ドメスティックパートナーというものも存在しなかったアメリカ、カリフォルニア。

それが様々な紆余曲折を経て全米すべての州で国のレベルの結婚が同性の間でできるようになりました。
まさに怒涛の変化の中にいる感じがし、それだけでも本当にすごいことなのだと思います。
そして彼らはそれだけではなく、「その変化の中の恩恵を自分がこうして甘受することができ感慨無量だなー」としみじみと語っていました。
それに制度が完備されても、結婚ばかりは相手がいないとできないことですしね…こうして結婚できるというのはある意味奇跡的なことなのかもしれないですね。


先日届いたテンポラリーの結婚証明書!
これでもう正式に彼らは本当に既婚者となってしまいました。
 
Japanさんは日本でゲイと自覚した時、「一生結婚はしないだろうなー」と思っていたそう。
それなのにこうしていい相手と巡り合うことができ、出会って21年たった今でも結婚したいというお付き合いができ、国のレベルでの正式な結婚ができたことに感謝です。招待客1人、指輪も買わなかった結婚式ですが「満足だったよー」といっていました。PH5_cocov174_1-20170714.jpg昔はゲイというだけで色モノのように扱われていたのが、最近ではたくさんの方たちの応援やLGBTを理解しようとして、最近はごく普通に接してくれるようになって本当に嬉しい限りだと2人は言っています。
 
ここの私Coco日記を読んでくださる方もきっとそうなのでしょうね。
そんな皆さんにも感謝です。
皆さん本当にありがとうございました。
ゲイだってなんだって普通の人。
普通の幸せのために、公的な庇護があってもいいのですよね。



当たり前の権利が、こうして普通のゲイカップルにあたりまえに与えられている環境にありがたさを感じるといっている2人。PH6_cocov174_1-20170714.jpgそして、この権利が世界中にも広がり、日本もゲイにとって住みやすい法律で守られた国になってほしいものだーと私白犬Cocoも切に願います。

Writer Profile

Coco
Cocoココ

台湾生まれ台湾育ちのフォモサ犬系雑種。野良犬だったため正確な年齢は不詳:性別、女推定9歳。台北で殺処分直前に現地の動物保護団体にレスキューされる。その後紆余曲折を経て、2010年、サンフランシスコ在住の日本人男子Japanさんとアメリカ人男子Dさんのカップルの家の養子となる。食べることと散歩が大好きだが鶏肉アレルギーがある。

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