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Vol.150台湾から来た白い犬の日記

Vol.150台湾から来た白い犬の日記 昇進祝いはシンフォニーで。

2017.01.30

こんにちは Cocoです。
実は年末のドタバタ時期のことですが、Japanさんの仕事の役職名がかわってお給料が上がりました。
先日振り込まれた給料を見てDさんとJapanさんは2人でしんみり・・・・・・
「これでようやく人並みの暮らしができるねー」と喜んでいました(笑)。
「何かお祝いしようー」と言っていたのですがクリスマス、年末年始が重なってしまったので据え置き状態になっていました。
PH1_cocov150_1-20170128.png年始に入って一月も後半になり、だいぶ落ち着いてきたので「お祝いは、何がいい?」とJapanさんは聞かれましたが、
物欲があまり激しくない彼は困りました。
「欲しい服も、靴も、カバンも、電気製品も、アクセサリー何もない! 
外へ美味しいものを食べに行くのも、最近はコスパの悪いバカみたいな値段を考えると、どうでもよくなってしまうんだなぁ」と言って、これといって何も思いつきませんでした。

そんな時、通勤時の車内でいつも聞いていたクラシックラジオ局のCMでサンフランシスコシンフォニーの宣伝をしていました。(ちなみに週に2?3回は私も一緒にこの車に乗って通勤しているのですよ。)
彼はこのコマーシャルを聞いて「おおー!昔は最低でも年に数回行っていたのに、ここ数年は仕事の忙しさで全くいかなくなってしまったなー」と思い出しました。
Dさんに提案したところ彼も大賛成でしたので、サンフランシスコ交響楽団の音楽を聞きに行くことに決めました。


「シンフォニーを聞きに行くのはいいけれどどの演目がいいだろう?」と、彼らはいろいろと調べ、あまり遠くない日程で彼らの週末の都合を照らし合わせてみたところ、この週末が一番いいと決定!
今回はお祝いということでしたので、Dさんの友人でSFシンフォニーの年間チケットを買う人に一番音が良い席を聞きPremier Orchestraとのことでしたので、そちらをおさえてみたそうなのです。
 
このサンフランシスコシンフォニーでは、コンサートの一時間前に音楽の専門家が今回の演目の作曲者や作品の歴史的バックグランドを説明してくれます。
ですから彼らはそちらに合わせてシンフォニーホールの方へ到着しました。
Japanさんは「うぅーんー、シンフォニーホールは久しぶりだが、この凛とした雰囲気がいい」と喜んでいました。
彼らの席はこの中央部分の前から15席目くらいで大変良い位置でしたそうですよ!
PH2_cocov150_1-20170128.pngレクチャーがはじまりましたが、英語が苦手なJapanさんはいつも聞く英語と違う単語が沢山出てきまして、知らない単語の山で大変だったようです。ですので一生懸命耳を集中させて説明についていくのがやっとでした。
たぶん60から70パーセントくらいしか理解できなかったような気がしたと言っていました。
しかし、楽天家の彼は「ある程度理解できたので良しとしましょうー!」としたそうです(笑)。
今回の指揮者はSFシンフォニー専属の人ではなくJames Gaffiganという人でした。

演目はこんな感じでした。
Mussorgsky - Night On Bald Mountain
Prokofiev - Violin Concerto No. 2 in G minor, Op. 63 
Mozart - Symphony No. 36 in C major, K. 425, "Linz"
Richard Strauss - Dance of the Seven Veils
 
感想は・・・「もうー物凄く素晴らしかったぁ!」
やはりCDやラジオで聞く音楽とは別物だったとのことです。
「目の前での演奏は視覚聴覚触覚などが緊張感と共に刺激され、言葉では言い表せない何とも言えない至極の時を味あわせてもらいました」と興奮気味に教えてくれました。Dさんも大変満足したようでした。
「今回のような席は毎回買えないけれど、もう少し安い席でもいいからまた来たいものだよねぇ」と彼らは話していました。  
いい音楽を聞いて興奮状態の2人は、そのまま帰るのももったいないということで、近所のバーで一杯飲んでから帰ることにしました。
このシンフォニーホールはHayes Valleyというしゃれたレストランやバーの集まる場所の近くです。彼らが今回来たこのお店は内装もオシャレで、音楽や照明などのがこの空間を心地よいものにしていました。
PH3_cocov150_1-20170128.png
Sugar Lounge
377 Hayes St, 
San Francisco, CA 94102
しかし、サンフランシスコ的なスノッブなイケメンさんがバーテンダーでして、Thank Youの一言もなければ、ニコリともしませんでした(笑)。でも彼の作るカクテルは美味しかったそうです!
Japanさんはアップルモヒート(左)、Dさんはオールドファッション。
スノッブなバーテンから離れて座っていたので、それほど危害もなく(笑)、2人とも美味しいカクテルにほろ酔いのいい気分になれたみたいですよ。


実は今回のこのコンサート、私Cocoは家に置き座りにされていたのです!
まぁー邪魔者がおらずしっかり睡眠をとることができたのでよしとしましょう(笑)。
私も楽天家なのです(ワンッ)
PH4_cocov150_1-20170128.png「またいい音楽を聞きに来れるように一生懸命働かないとなー!」と2人とも帰って来て言っていました。
いい時間を過ごせたようで何よりですね!!
 
そうかぁ昇給ならば私にも少しグレードアップした、いいご飯にすることも可能ですよね???

Writer Profile

Coco
Cocoココ

台湾生まれ台湾育ちのフォモサ犬系雑種。野良犬だったため正確な年齢は不詳:性別、女推定9歳。台北で殺処分直前に現地の動物保護団体にレスキューされる。その後紆余曲折を経て、2010年、サンフランシスコ在住の日本人男子Japanさんとアメリカ人男子Dさんのカップルの家の養子となる。食べることと散歩が大好きだが鶏肉アレルギーがある。

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